春 ~風が吹いたら~
『昨日、新しい店長にやられた…。俺が助けに行かなければ、殴られなかっただろうな。』
『んだよ!なら、助けんな。』
『でも、助けなかったら…華恋があいつのものにされるとこだった。』
なんか…いきなり、重い空気になった。
『や…やめよ!大丈夫だったんだしさ!』
『菊原…お前……そんな弱…』
『潤悟が殴ってくれた。でしょ?』
あたしがかぶせ気味に言うと、
『何で知ってる…?!』
潤悟は凄く驚いた顔をした。