春 ~風が吹いたら~
『その店長さんとやらが、自分であたしに言ってたよ。この話は、もう終わり!あたしは大丈夫だから。』
『菊原はそんな…』
『仁、終わり!有沙ちゃんを大切にねぇ。潤悟みたいに、ちゃんと守って!』
あたしは、この2人が大切。
温かくて、優しくて。
仁を送ったあと、あたしたちは家へと戻った。
-- 西野家。-----
1人になってベッドに横になると、どうしても色々なことを考えてしまう。