春 ~風が吹いたら~
『それは諦めない!』
『なら、あたしも諦めない!』
『何を?』
『堺 翔一を店長の座から、引きずりおろすこと。』
思い直した店長には悪いけど、潤悟の為にも思い通りになるわけには、いかないから。
『無理だよ。俺を引きずりおろすことなんて、出来ない。』
『たとえ、無理だと言われても、あたしはやる!』
『出来るもんなら、やってみろ。』
あたしと店長は、こんな会話を行く先々でしていた。