春 ~風が吹いたら~
『そうか、そうか。堺くん良かったな!』
『は、はい!』
あの2人を送り込んできたのは…社長じゃない……。
-- 閉店後の倉庫。---
あたしは…ずっと……潤悟と笑いあえてないんだ…。
遠くにいる潤悟の背中を見つめた。
『原田さん…。』
『ちょっと!ちゃんと掃除しなさいよ!こっち、来なさい!』
あたしは、屋上にある駐車場へと連れていかれた。
『あたしは今日、屋上掃除の担当ではありません。』