春 ~風が吹いたら~
翔はあたしの知らない間に帰っていた。
-- 1時間後。---
あたしの頭の下には、アイスノンが敷かれていた。
『俺の家族には…秘密にするから、ここに泊まってけ。』
『ありがと……。』
『華恋の部屋…そのままになってんだよ!母さんが、いつでも帰って来られるようにってそのままにしてあんだ!』
『嬉…しいな。……そんな風に思ってもらえてて…』
会いたいなぁ……潤悟のお母さんに…潤悟の家族に…。