春 ~風が吹いたら~
『寒い?』
『うん……少しね…。』
凄く寒気がする……。
『中…入ってもいい?』
『なんか…久し…ぶり……!風邪…うつるよ…?』
『いいよ。正直言うと、田崎にも店長にも妬いてるんだ。2人は、普通にそばにいられていいなって。』
潤悟は、あたしを見つめる。
『ごめん…ねぇ…。だから…嫌いになって…って…言ったのに……。どっちつかずのあたし…なんて……好きになっちゃ…ダメだよ……。』