春 ~風が吹いたら~
『何を隠してるのよ!言ってみなさいよ!あんたみたいな子が、西野くんに近づいて!彼女にでも、してもらおうっていうわけ?!』
『あの…そろそろ仕事に戻らないとなんで……すみませんけど、いいですか…?』
めんどくさい…。
嫌がらせにも慣れてきたつもりだけど、ここまでくると、さすがに疲れる。
『偉そうに。西野くんをたぶらかすようなことがあれば、許さないからね!!!!!』
本気で怒っているようだ。