春 ~風が吹いたら~
『残念だけど…本当……みたいだ。』
『……。』
『今日、会社でもこの報告をする…。』
『…俺が…やるべきことは……何です?』
『華恋が西野くんを辞めさせる本当の目的は?西野くんを、傷つけるため?それは……ないだろ?華恋が考えることなら、ただ1つ…。西野くんが、西野くんのしようとしていることを、ちゃんと成し遂げられるように……それだけなんじゃないか?』
潤悟は泣きながら返事をすると、電話を切った。