春 ~風が吹いたら~
--少し前。---
朝。
『もしもし、西野くん…。悪いけど、今日からバイトには来なくていい。』
『どういうこと…ですか……?』
『華恋からの、遺言だ……華恋は…死んだ…。』
『華恋が死んだって、どういう…ことだよ!!』
潤悟は、頭がパニックになりそうだった。
『脚立から落ちて……自分で呼んだ救急車で、運ばれたけど…助からなかったって。』
『嘘…だよな?何かの冗談だろ?そんな、わけわかんねぇー遺言ないだろ…?』