春 ~風が吹いたら~
-- 夜。---
『何だい?』
警察官が翔と共にやってきた。
『元旦には、迷惑をかけてすみませんでした。あの…あたしのこと、信じてくれますか?』
『わかったよ。あの時、店にいた人からも、君は悪くないと聞いた。』
『なら、ある情報を売ります。なので、協力をお願いします。』
『情報と協力…とは?』
警察官は、椅子に腰掛けた。
『あたしが頼んだ時に、前のようにあたしを捕まえて下さい。』