春 ~風が吹いたら~

『嘘だろ…?!』




潤悟と翔は顔を見合わせた。







『あ…華恋、その俺…さ……』





近づいてきた潤悟に、




『あ、ごめん…凄く嬉しくて!』




あたしは謝った。







『ほら!ケーキ食べよう!』




先生はあたしにケーキを渡し、ささやかな誕生日パーティーが始まった。







こうやって皆と笑っていられるのも、あと少しのことだから、たくさん楽しんで、たくさん思い出をつくっておかなきゃ。






< 570 / 703 >

この作品をシェア

pagetop