春 ~風が吹いたら~
舞香が突然さらわれたのは、あたしのせいだった。
知り合いにあたしがいると言った舞香は、あたしを見たいという奴らに連れて行かれた。
『私たちも行くよ…!!』
『馬鹿!!!!!舞香が心配なのはわかるけど、さちや紗弥加に何かあったら困るんだからね!ここで待ってな!』
怒鳴るように2人に言って、舞香の所へと急いだ。
『舞香!』
『おぉ!今、話題の中学生!』
『あたしを見れたんだから、もういいだろ?舞香を離せよ!!』