春 ~風が吹いたら~
『俺は、自分と有沙の分持ってくるわ!』
仁も席を立った。
『うん。ホント、仁って優しいね!』
有沙ちゃんは笑顔で仁を見る。
-- 売り場。-----
『さっきは、あんな言い方して悪かった。』
『仁は悪くないよ…。だから、気にしないで。あと、潤悟とも仲良くして。そうしなきゃ、有沙ちゃんに変に思われちゃうよ。』
『あぁ。俺らは、大丈夫だ!友達だから。』
仁はそう言い、笑顔を見せた。