春 ~風が吹いたら~
『ハハハ、自由な人だねぇ!』
『悪いか!菊原、お前は言葉遣い良くなったよな!まぁ、あの頃の話し方で西野とは話せないもんな~。』
『うるさい!! 』
『あるかな?……あ、あった!はい、ホワイトデーのお返し。』
そうやってあたしに手渡されたのは、ガラスの石だった。
『綺麗…ありがと~!』
『そ、そこまで感動すんなよな!ただ、探して拾っただけなのに。』
『だって…嬉しかったんだもん!』