春 ~風が吹いたら~
-- 家。-----
あたしは着替えて、家に帰ってきた。
『見てみ、星!』
ベランダに出ると、綺麗な星空が広がっていた。
『綺麗!ねぇ、仁。いいよ…!さっきの話。』
『嘘…?!』
『ホント!』
『マジで?!』
『マジで。』
あたしに嬉しそうに笑いかける仁は、あの頃と何一つ変わっていなかった。
-- 海外。-----
潤悟もテレビで、青山社長が動いたことを知っていた。