春 ~風が吹いたら~
『和羽もだろ?』
潤悟はいつからか、彼女を和羽と呼ぶようになっていた。
『うん!いつまでも、3人仲良くいようね。』
『あぁ!鶴見!潤が泣かせたら、いつでも俺に言えよ!こらしめといてやるから。』
こんな風に、暇さえあれば3人はいつも一緒にいた。
∥∥ 高3の春。∥∥∥∥∥
『お前らも、俺と同じ大学に?』
敦也が行くと決めた大学をきくと、潤悟も和羽も迷わずにその大学に行くことに決めた。