引っ込み思案な恋心。-2nd





「うちらついつい部活一緒同士でグループ組んじゃうじゃん?でもそれじゃー世界って広がらないんだよね。でもあゆは、常に色んな子と話して、色んなタイプの子と友達になってる。なかなかできることじゃないでしょ」



「そうだね…」



「最初杉田さんとあゆが話してるの見てビックリしちゃったんだけど、杉田さんってあゆとか小谷さんの前ではよく笑ってるし、3組の瀬川とも付き合ってるし、あんまり他人に見せないだけで、意外と面白い人なんじゃないかな…とは思ってたんだよねー」



「え…?私のことを…?」






そんな風に思われてたんだ…、私。






直接話すことはなくても、見てくれてる人はちゃんといる。






ふと…、そんなことを思ってしまった。








「ミワちゃんも柚のコト分かってきてんじゃん。柚はおとなしいけど中身はしっかりしてるんだよ」



「うん。あんなに男子に叩かれたら、普通ショックで泣いちゃうよ?」






あゆと寺田さんの笑顔が、私に向かっている。






私にとっては…、これだけでも奇跡に近いぐらいすごい出来事。






「じゃー私、トイレ行ってくるわ」



「はいよ〜」






寺田さんが去った後、私とあゆも席に戻ろうと壇上を降りた。






すると、倉本くんに肩を叩かれた。






「あ、倉本くん…」



「アイツら、裏で黙らせといたから。たぶんもう大丈夫だろ」



「黙らせたって…、何やったのよ、倉本!!」






私もその発言にビックリだけど…、あゆは更に驚いたような、目を見開いた表情で倉本くんに尋ねていた。





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