イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~
⑮アナタの幸せが私たちの勇気。見えない希望に繋がる

 私は麗欄大学時代、先生にこんな話を聞いた。

 忘れられない心温まるエピソード。

 「先生、私、マジで死にたいんだよ。卒業までに。

卒業式なんか出るもんか!」

 「(笑)居たよ。卒業生に、そんな子。佐岡さんみたいな子。」

 「え?!私たちの先輩ですか?」

 「うん。死んでやる、死んでやる!卒業式なんか出ない。遺影になって

卒業式出てやるって言ってた子が居てね。」

 「・・・・それで??その先輩は???」

 「うん?ぶっちょう面で卒業式出たよ。」

 「卒業式出れたんですね、先輩。良かった。」

 「それだけじゃないよ??」

 「え?何ですか??」

 「その子ね、佐岡さんみたいに人を好きになれないって悩んでたんだけど、

この前さぁ、『結婚しました☆子どもも生まれて幸せいっぱいです。』って

笑顔の顔写真付きで送ってハガキが送られて来たよ。」

 「先輩・・・」涙が止まらなくなった。

 先輩がどんな人か、どんな事で苦しんでたか、当時、どれだけ未来が見えなくて

不安だったかは分からないけど、どん底に落とされた先輩が、今、幸せ。

 「私も何年後か幸せになれるかな?(涙)」

「なれるよ。絶対。」

 とても励まされた。生きる希望を貰った。名前も知らない先輩のおかげで

私は今、生きていられる。生きる勇気を貰った。

 本当に本当にありがとう。自分の進む道さえ見えないのに、

道しるべになってくれて、ありがとう。

 伝わるかな~?言葉に上手く出来ないけど・・・本当に感謝。

 私が幸せに生きる事で、後輩たちが勇気を貰えるなる、

 「幸せになっても良い?」じゃなくて

 『堂々と幸せになる。』
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