すれ違い恋愛


『よし、千早!行くぞ!!』


「は?1人で行けよ」


手首を掴んで引っ張る吉高を振り払う。


『1人でいくの恥ずかしいだろーが』


え、何言っちゃってんの?こいつ。

お前、普通に昨日とか知らない人ナンパしてたじゃん。


「ばかだろ。絶対いかねー」


『は~ぁ、千早のせいでお腹空いたなー、なのに千早冷たいなー、俺死んじゃいそうだなー』


「っ、」

まだこいつ根に持ってたのか。

しつこいやつだな。男なら小さいことは気にすんなよ。


『あーぁ、俺死んじゃうなー』


「はいはい、分かったから。そのうざい口調やめろ」

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