漆黒の姫君
「ええ!!…って、エドガー、話そらしたでしょ!?」
「………。後で、な。」
「そうやって”後で詳しく”なのね。まあ、いいわ。」
_どうせ、今聞いたって後で聞いたってそんなに変わんないもんね。
そう思って愛里はそれ以上聞かなかった。そんな愛里の様子にエドガーは気付かれないように小さく溜息をついた。
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二人が話している間も馬はひたすら歩みを進めていた。そのせいもあって、今まではただ一面の草原だったが、チラチラと背の高い木や見た事のない果実をならせている木が見えてきた。