漆黒の姫君


「見られると、まずいんです。」


愛里の質問に、エドガーは声を潜めて答えた。そんな様子のエドガーに、愛里はなんとなく緊張する。



_そんな、見られたらまずいって…。恋人に?



それなら納得がいく。エドガーに本当の所を聞きたかったが今の雰囲気では聞く事が出来なかった。






白馬は舗装された道を通り、街の中へと入っていく。道は人々で賑わい、周りの建物はどうやらお店のようだ。

値段を交渉している店主と客や、道端で話し込んでいる奥様達。路地で遊んでいる子供達。外見は違えどしている事は変わらない。





そんな街の風景に愛里はフードの中で小さく笑みを零した。



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