漆黒の姫君





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「エドガー・エルランドだ。ただちに門を開け、歓迎の準備をしろ。」


高い高い塀の上に向かって、エドガーは大きな声で言った。

エドガーの声をしっかり聞いたらしく、愛理達の目の前にある大きな門はゆっくりと開き始めた。



「さ、愛里、フードを外して。」


「え、いいの?」


エドガーが頷いたのを見て、愛理はフードを恐る恐る外す。するといきなり目に入ってきた光が眩しくて愛里は目を瞑った。


そんな愛里の髪をフードの中から外に出したエドガーは自分もフードを外し、馬から静かに降りた。



「え…!?」


今まで後ろでエドガーに支えられていたから普通に乗れていたが、エドガーがいないと愛里は急に心細くなった。



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