漆黒の姫君
「愛里様、どうかロサと呼んで下さいませ。
もうあまり時間がありません。さ、愛里様、早速ですがお着替え致しましょう!さぁ、殿方はさっさと出てお行きなさい。」
「……それじゃあ、また後で。」
少し残念そうなエドガーにはかまいもせず、しっしと手を振り追い出す。そのあっさりさっぱりとした行動に、愛里はロサに好感を抱いた。
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「ロサが私に付いてくれて、本当に良かったわ。」
鏡の前で愛里の髪を梳かしていたロサは、ふと手を止めてにっこり微笑んだ。
これまでの少しの時間しか一緒にいないが、ロサは愛里の中で”信用出来る人”になっていた。
聞いた所、ロサは愛里より2つ年上だという。たった2つしか違わないが、ロサは愛里を包んでくれるような温かさがあった。