漆黒の姫君
愛里が、どちらから見ようかな…と悩んでる時に、コンコンと控えめに部屋の扉が叩かれた。
「どうぞ。」
「失礼いたします。愛里様のお召し物をお持ち致しました。」
「ああ、ありがとう。という事で愛里。どうやら部屋を見て回るのは後になりそうだ。晩餐会のドレスが届いたよ。」
「え、晩餐会!?」
「ええ、そうですわ!わたくし、愛里様の専用メイドとなりました、ロサ・クライラと申します。よろしくお願い致します。」
愛里とそう変わらないと思われるロサが、深々と頭を下げる。
「こちらこそ、よろしくお願いします。ロサさん。」