だってキミを守りたいから。
―――ピンポーン。
しばらくするとチャイムの音が響いた。
私は鞄を持ち急いで玄関へ向かった。
「おはよう」
久しぶりに聞いた龍薫の声久しぶりに見た笑顔。
全てが懐かしく感じた。
それと同時に龍薫の成長にも驚かされた。
前は私と変わらなかったのに今は私より四センチ近くと高い。
何故か少し淋しく感じてしまう。
その後も他愛のない話をして学校へ向かった。
学校へ着いてからもしばらく二人で話していた。
そんな私達の視界に飛び込んできたのは…
輝蓮ちゃんと楽しそうに話す達耶の姿。
私は溢れそうになる涙を必死でこらえた。
―――この時私が気付いてれば良かったのかな?
貴方のその表情の意味を…。