鬼畜王子のメイド様。


「み、つき」


寝ている雨宮に名前を呼ばれた。
やっぱり呼ばれるのは慣れない。


「ん!?こんどこそどこか痛む!?」

「…ううん。いてくれたから…安心した」


あ、あほっ!ドキドキするじゃん!
私、最近あんたに弱いんだから…。


「ずっとそばにいるよ?」

「うん…。ありがとう」


雨宮はそう言って触れるだけのキスをした。

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