鬼畜王子のメイド様。



「ミジンコ」

「ん?」

「ひとつだけお願いがある」

「お願い?」


雨宮は私から顔を逸らした。


そして、


「しばらくここにいてくれ」


ぎゅっと手を握った。


鬼畜王子からこんな弱い言葉を聞いたことがないからびっくり。

私でいいなら…気が済むまでここにいるよ。

だから安心して寝なさい!
甘えん坊の鬼畜王子くん。

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