恥ずかしがり屋な君と無自覚な私
可愛いから
昨日作ったクッキーが入ったカバンを持ちながら教室に入った。
クッキー…少しこげちゃったけど、食べれないことはないよね…。
それにしても、私早く来すぎちゃったなあ…。
誰もいない。
橋本くん、今日も朝から来てくれないのかな?
そう考えているとガラッと後ろのドアが開いた。
「あっ…三日月…」
「橋本くん!!あっ…おは…おはようっ!」
き…緊張する…。
「おはよ」
橋本くんはフッと笑った。
あっ…笑った…。橋本くんでも笑うんだ…。
「あっ…あのねっ!」
そうだった、クッキー、笑顔に見とれて忘れるところだった!