KISS AND SAY GOOD-BYE





『先ず知っておかなければいけないのが、留学生達のカリキュラムだ!』



「カリキュラムですか!?」



『当然だろう!

留学生なんだから、この日本での授業もあるし、トレーニングもある。

レッスンも有れば、宿題も出す。

要は、新星アクターズスクールや新星ダンススクールなんかと同じこともやって貰うって事!

それとは別に、デビューへ向けて、アンダーグラウンドで活動を入れていかなければいけないんだよ。

それは、例えばメジャーデビューしているうちの朱 俊秀(チュ・ジュンス)のバックで4~5人で踊るとか、コーラスをやるとかみたいな、バーターでも良いから、活動をさせて場馴れをさせながら顔を売っていく遣り方もその1つだ。

他にも、バラエティ番組のサブのアシスタントでも構わない。

女子留学生何かが番組の趣旨説明のパネル持ちってのも有りだな。』



「要するに、選り好みしないで、取ってきた仕事にはベストで臨まさせるようにするんですね。」



『まぁ、そう言うことだ。』



「それじゃあ、仕事にはレッスンとかの入っていない週末が望ましいんですよね!?」



『分かってるじゃないか!

まぁ、大きな仕事なら平日でも良いが、できる限り週末が良いな!

後は、夕方以降の仕事なら問題ない。

それから重要な事なんだが、必ず現場には責任者が同行する様にしなければいけない。

留学生だけで現場には行かせてはいけない。

これだけは必須事項だ!

これを怠った場合、最悪懲戒処分も有りうると言うことを忘れないでおいて欲しい。』



「懲戒処分ですか……。

分からない事も無いですが、かなり厳しい処分なんですね。」



『当然じゃないか!

大事なお子さんを親から預かって、尚且つ働いて貰うのに、責任者がが同行しないなんてあり得ないだろう。

この業界は、良い人ばかりじゃ無いからな!

タレントを喰い物にしようとする輩も居ることを忘れないことだ!』



「分かりました。

肝に命じておきます。」



『桧山君は、私と共に5人の留学生をマネージメントして貰うからな!』



「5人もですか?」



『あぁ、そうだ。

若いから体力は有るだろう。』



「はぁ、まぁ大丈夫だと思います。」



『滝本さんと私は、3人の留学生をマネージメントしていくわよ。』



『はい。

ところで、3人と言うのは固定のメンバーなんですか?

それとも、入れ代わりとかが有るんですか?』



『人は決まってないわよ。

常に3人の留学生をマネージメントすると言う事だけが、今回の貴女の仕事だから。

意味は分かるわね!?

だから仕事を取ってくるときも、他のマネージャーと常に横同士で連絡を密に取り合って、ダブルブッキングなんかにならないように気を付ける事。

そうやってマネージャー同士のコミュニケーションが出来ていないとトラブルの原因に繋がるからね。

これは、そう言ったトラブルを少しでも無くしていくために、わざと固定の担当マネージャーと言う形式を取らないようにしたのよ。

そうすることで、我々のマネージャーとしてのスキルもアップしていくと言うことだから。』



『分かりました。

頑張ります。』



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