KISS AND SAY GOOD-BYE





『まぁ、ダブルブッキングになりそうになるほど、彼等に仕事が舞い込めば良いのだが、デビュー前の留学生がスター並みのスケジュールになることはまず無いけどね!』



『ハハハ……。まぁ、そうですよね。』



『後、女子留学生に対して女性スタッフは、特に恋愛に関しても気を付けなければいけないのよ。』



『恋愛に?ですか?』



『そうよ。

恋する女性は、仕事も疎かになりがちなのと、妊娠した場合はデビューどころではないからね!』



『なるほど……。』



『桧山君は、その相手が男子留学生にならないように気を付ける事。』



「確かに、同じ目標に向かって頑張っていると、お互いに好感を持ったりして愛情に発展しやすいですからね。

または逆にライバル視して蹴落とそうと企んだりしたら、とんでもない結果が待ってますよね!?」



『そう言うことだな!』



『リュウ、じゃなかった桧山くん、どう言うこと?』



「韓国サイドで3~400人の中で生き残って、選抜に選ばれて、尚且つ日本まで留学して、そこまで頑張って来たことは並大抵の努力じゃ無かったと思うんだ。

美華も本社の練習風景見ただろう?」



『うん、凄かった。

プライベートも無く、24時間体制で頑張ってた。』



「そんな彼等、一人一人は皆、自分が一番だと思ってここまで頑張ってきたはずだから、自分より出来るのが居れば、同性だろうと異性だろうと、面白くないと思う奴も中には居るかも知れないから、わざと恋愛に気が行って仕舞うように誘い込んで来る奴も居なくはないと思ったからね。」



『そんな!

そんな酷い事を考えるなんて!』



「俺だって考えたくは無いけど、マネージメントって全ての可能性を踏まえて、事前に回避できる事は避けさせないといけないんじゃないかな!?」



『まぁ、確かに、リュウの言うことは分かるけど、同じ目標に向かって頑張ってきた仲間じゃない!?』



「今は仲間だよ。

でも、同じ土俵だからこそ、お互いがライバルでも有るんじゃないか!」



『そっかぁ…。

なんか、芸能界の裏を少しだけ実感してきたわ。』



「ハハハ……。」



『まぁ、そう言うことだから、自分が担当するタレントの管理って言うのが如何に大変かを分かってくれたね!

これはまだタレントじゃない留学生に対しても同じ事だから!』



思わず神妙な面持ちになる二人であった。



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