ネコ科な先輩【番外編】
「行く人いないならさ……

俺と行かない?」




あたしの眼の前で、ペア券をひらひらさせる長い指。


その持ち主をみる。


「あ…」


さっきのカフェの店員。


あたしの席には来なかったけど、ほかの人を接客していた。



背の高い、お菓子みたいな甘い茶色の毛。匂いも甘い。顔立ちもはっきりしてて、目は二重。


全体がお菓子みたいなひとだった。


そのまま店を抜けてきたのか、まだギャルソンの恰好のまま。
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