イジワルな君と、おバカな私?! (完)

花火。


そして、花火を見る為に奏と一緒に屋上に来ていた。

「もう少しだね。」

「うん。」

「あっ、、、」

奏ちゃんは意味ありげにクスッと笑った。

「私、トイレ行ってくるね?」

「えっ?奏っ!」

奏は走り去っていった。

しばらくしても奏は帰ってこなかった。

かわりに、、、

「亜紀っ!」

振り返ると、そこには走って来たのか息をきらした劉矢が立っていた。

「劉矢、、、?琉美香さんは?」

「振り切ってきた。亜紀と花火見たかったからさ。」

そう言って笑顔で答える劉矢。

「そうなんだ?まぁ、座れば?」

「おう。」

そう言って、劉矢は私の隣に座った。

もしかしたら、奏は劉矢が来る事を分かっててトイレに行くって言ってこの場を離れたんだと思う。

「ありがと、、、。奏。」

そうして、私達は花火が始まるのを静かに待った。
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