貴方と私の秘密の関係
「俺が聞いてやるよ。受験のこと?」


「(本当は違うけど…)う、うん…。何かやっぱり怖くって…」


「まぁ、そりゃぁーそうだよな。だけどさ、お前は毎日頑張ってるじゃん。

その努力は必ず報われる。だから、今は精一杯頑張れ。頑張れば、それは実る。

だけど、逆にやらなきゃ結果は逆だ。焦らずに、自分のペースでやればいい。

まだ時間は沢山あるんだ。わからないところがあったら、どんどん聞きに来い。

そのために、俺たちがいるんだから」


「うん、ありがとう」


「まっ、もっと頑張れ。だけど、頑張りすぎんなよ?

やりすぎて寝不足で倒れられたら困るからな。取り合えず、

来れるときだけ自習室は使えよ。いつも遅くまで部活やって疲れてんだろーしさ」


「えっ…何で」


「知ってるかって?」


「えっ、う、うん」


「俺だって、仕事してんだよ。毎日来てるんだから」

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