真実の愛を君は教えてくれた
第3章 名前もまだついていない荷物の形は四角くて中には丸いものがある

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『アタシ。涼が・・・好き』



冷静になって、自分が言ったコトを思い出してみる。



・・・・アタシ、こう言ったよね。




沈黙が続いている。


えっ・・。


どうしよう。

何どさくさにまぎれて告ってんの?アタシ。




もう、あとに引けないんだけど。




「香乃?」




「えっ。あっ、ゴメン!!今の全部忘れてくれない?!」



動揺しすぎてヤバイことなってる気がする!!





「忘れられるわけ、ねぇだろ」


「お願いだから、忘れてよ」




好きなのは、ホントだけど。


でも、こんなアタシ。相手なんかされてないに決まってんじゃん。




「なぁ。それさぁ。本気ってとっていいんだよなぁ?」






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