とある堕天使のモノガタリⅢ ~ARCADIA~




帰国後にこの“事態”を知った忍は即右京に電話をした。




右京は「仕方ない」と言っていたが忍はそんな言葉で片付けて欲しくなかった。




「で?何処でやるの?」




「群馬。なんとかって言う温泉旅館。…テンション下がる~!」




先日「イブに日本に帰る」と右京から言われたばかりでかなり喜んでいただけに、その落胆による精神的ダメージはでかい。




おまけに勝手に手配した癖に、「幹事は黒崎だ」と新庄はシレッと言って退けたのだった。




バスはいつの間にか群馬に入り、景色も緑が多くなっていた。




車中は相変わらずテンションの高い新庄と独り者達が騒いでいてうるさい。




隣の席の谷地は諦めたようで寝息を立てている。




─こんなにうるさい中でよく寝れるなぁ…




忍が谷地に関心しているとバックの中の携帯が鳴った。




「忍?俺~!今日本に着いたよ!」




「おかえり~!…ごめんね、居なくて…」




「仕方ないって言ったろ?もういいから!…それより、今どこら辺?」




「群馬入ったとこ。…あ、高速降りるみたい。」




「なるほど。…まぁ、折角だしゆっくりして来なよ。」




右京にもそう言われて半分諦めて「うん」と返事をして電話を切った。




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