そばにいて







結婚式の日に1日足らずでカプセルに入れられた。多分、毎日毎日機械を操作する研究員みたいな人達が出入りをしていた。





もしかしたら私のところの研究員が裏切ったのかと思ったけど、出入りをする研究員全員が顔が見えないように大きなフードをかぶっていたから結局わからなかった。



でも、他の研究員と違った人が1人いた。







その人物は他のヤツと同じようにフードをかぶっていて女か男かもわからなかった。それでも、そいつは私が入ったカプセルのそばに来るといつも大きな弧を描いて笑っていた。





私の思っていることは全部機械に読みとられていて何度も何度も悪態をついた。それを見てもそいつは笑っていた。









そして、いつからか誰も来なくなった。












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