そばにいて
私は、もうここから一生出れないんだと思って諦めていた。でも、希望が現れた。
東雲辰巳。
顔は龍之介に似ていてとても驚いた。その時私は、龍之介は私以外の人と結婚しちゃったのかな?ってショックを受けた。
辰巳は私をカプセルから出してくれた。
正直、髪の色以外は50年前と変わっていないことにカプセルの技術に少なからず感心もしてしまった。
辰巳がいなくなってから、少し探索もしてみた。私が使っていた研究所よりも設備が整っていて、こんなところを作るなんてそう簡単にできるはずがない。
何年もかかったはず。
私は東雲華がずっと犯人だと思ったけど、何か違うんじゃないかと思った。