無愛想なCinderella





イチゴのケーキ。


たぶんあれは、誕生日プレゼント。


そして彼。




…憧れていたものが、今、手の届くところにあった。






「…全部、私の?」


「そう。ぜーんぶ、菜月のだよ」


―――初めて知った。


嬉しくても涙は出るんだ。
本当に嬉しいときは、声も出なくなるんだ。


私は、松島千尋の腕の中声も上げずに泣いた。





< 130 / 132 >

この作品をシェア

pagetop