無愛想なCinderella





「俺と付き合ってよ」


私が視線を逸らすと、松島千尋はそう言う。



「だから、私は…」


「わかってる。でも、俺は諦めないから」


彼はそうきっぱりと言い切った。






…なんで?
何でこの人は………




―――いろいろな思い出が甦る。


父親の死。
母親の蒸発。
去っていく友人。


みんなが私から遠ざかるのに。





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