空と海が交わるとき
「湊?」
計の言葉に俺は現実に引き戻された。
…また過去を思い出してたのか
「悪い、何?」
「いや、あんま思い詰めんなよ?」
「…?」俺は首を傾げた。
計の言葉が理解出来なかった。
「国王様と王妃様が亡くなったのは…お前のせいじゃねぇからな?だからお前は、やりたい事をやりゃいいんだよ。」
計…
心を見透かされた気がして、俺は少し笑った。
「…なぁ、空と海が交わる場所ってどこだと思う?」