-短編- 生まれ変わっても… また。
「じゃあ、7時になったらここに来て」
「うん。わかった」
慶太くんはニッコリ微笑むと、ギターのケースを持って歩き始めた。
慶太くんの後ろ姿はすぐに見えなくなる。
「はぁ………」
溜め息をつきながらも、ワクワクする気持ちをあたしは抑えられずにいた。
早く7時にならないかなぁ………
エンジェルクロックを覗くと、針が5時30分を指している。
あと……… 1時間30分もある