君の笑顔をもう一度

失恋



 「起立、礼。さようなら」

  「「さようなら」」


 ふぅ~。

 手を伸ばして伸びをする。
 長かった一日が終わった。


 急いで帰りの準備をする。
 
 すると櫂に声をかけられた。

 「未琴一緒に帰ろうぜ」
 「うん・・・・」

 櫂!!
 教室ではあまり声をかけないで!!
 女子の皆様もう櫂の事気に入って
 らっしゃるんだから。
 さっきだって女子すっごい櫂の
 所にたまってたのに。

 おそるおそる振り返る。

 恐ろしいことに、

 まるでもも太郎の本の中にいるみたい
 な光景。

 お、鬼だ・・・・!!


 すっごい睨んでる・・・・。

 せっかくのかわいい顔にシワでき
 ちゃいますよ?

 

 はぁ~これじゃあ憧れの高校生活も苦労
 しそうだな。
 
 これじゃあ友達も出来ないじゃん。



 さらに睨まれる。



 私、何もしてません!!
 なぜ睨むんですか?


 そんなことを心で叫び、教室を出た。
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