君の笑顔をもう一度


 「あっ来た!!」

 伊夜ちゃんが元気良く出てきた。

 「いらっしゃい!!」

 「お前の家じゃねぇだろ」

 伊夜ちゃんの後ろから隼人君も出てきた。

 うわぁ~なんか想像してた通り。

 伊夜ちゃんはお姫様って感じ。

 私にはこんな可愛い服着れません!!

 



 「お、お~!!」

 「ケ、ケーキだ!!」

 目の前には伊夜ちゃん特製のケーキが。

 「これはチョコケーキ?」
 
 「うん♪」

 すっごいな~!!

 お皿を分けるのを手伝う。

 ん?なんか隼人君の顔が曇ってるぞ?

 「これって何使ってんの?」

 なぜか凛がたずねた。

 「どうかしたの?」

 用もないのに凛が女の子に話しかける訳
 ない。

 「いや・・・・・なんか臭いから」
 
 臭い?

 くんくん

 私達はお皿に分けられたケーキの匂い嗅
 ぐ。

 「「「「「・・・・・・・」」」」」

 「え~っとね・・・・チョコスポンジ、
  ラズベリー、生クリーム・・・」
 
 ここまではいいけど・・・・。

 「タバスコ、ゴーヤ、椎茸、土」

 ・・・・もはや食いもんの域超えて
 るー!!!

 「俺いらねぇや」

 「お、俺も」

 「あたしも朝食べ過ぎて・・・・」

 「あ、あたしチョコ嫌いで」

 
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