君の笑顔をもう一度

 「どうゆう事?」

 このついていけない状態どうにかして!!
 
 「それが・・・・・お前達を引き取りた
  いといってるんだが」

 はぁ?

 何それ・・・・・・。

 「まぁ・・・・とりあえず考えておいてくれ」

 

 
 
 ――コンコンッ


 部屋をノックされた。

 「入っていいか?」

 凛だ

 「いいよ・・・・・」

 着替えていた途中だからパーカーのチ
 ャックを上げた。

 凛もさっきのじいちゃんの話、気にして
 るんだよね。

 本当にうちの両親はいつも身勝手なんだ
 から・・・・・。

 あの時だってそう・・・・・私と凛は結
 局離れて暮らすことになった。

 凛だって一人で寂しかったと思う。

 だから今・・・・・お母さん達の事情で
 離れることは嫌・・・・・。

 「どうなるんだろうな・・・・俺達」

 凛は私のベットに腰をかけた。

 「凛は・・・・凛はどうしたいの?」

 いつも自分の意見を言わないから・・・・・。

 「俺は・・・・・一人でもなれてるけどな」

 もぉ・・・・そんな事言わないでよ。

 
 「とりあえず今日は遅いから、明日電話し
  てみるか」

 そうしてその日の夜は終わった。






 そして・・・・まさか両親の帰郷がすべての
 始まりだった事を私はまだ知る余地もない。
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