君の笑顔をもう一度

 
 ――バンッ

 「おい!!今日は母さん達が帰ってくるか
  ら早く起きろって言ったの忘れたのか!!」

 勢いよく部屋の扉が開いた。

 え・・・・・・

 「きゃー!!!」

 突然入ってきた凛に枕を投げつけた。

 「何すんだよ・・・どうせ見たって減るもん
じゃないだろ」

 ブスッとした顔をする。

 だって今着替え中だよ!!

 下着姿だったのに・・・。

 まぁ・・・・いいや

 
 今日はお騒がせのママ達が帰ってくる日。

 ・・・・・というかもう来ています。

 「えーっとこれと、これと・・・・」

 私が服に着替え下に降りるとママとパパが
 帰ってきていた。

 買ってきたお土産を渡している。

 

 もぉ~!!

 「ママ!!」

 あたしが叫んだ瞬間ママが立ち上がった。

 「な、何よ?」

 「ママったらすっかり忘れてたわ!!」

 そう言って部屋を出て行ってしまった。

 「な、なんなのよ~!!!」

 私は力いっぱい叫んだ。

 
 数分してママがおじいちゃんを連れて戻っ
 てきた。

 「なんでじじいも居んだよ」

 凛が呆れ顔で言った。

 「まぁ・・・そう顔に出すな」

 パパが二人の間に入る。

 いつも二人は顔を合わせることが少ないか
 ら、凛はどうにかなってったんだけどここ 
 でか・・・・。

 なんだか二人は相性悪いみたい。






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