REVENGE Ⅰ
「……。」
ここであたしが退学すれば、事態は大事にならない…。
でも……。
「ご忠告ありがとうございます。ですが…、あたしはもう決めたので。アリスさんを迎え撃つと……。」
「ちょっとあなた!!さっきの柚菜の話聞いてなかったの!?ちゃんともう書類は用意してあるわ。早く書きなさい!!」
梨華様は退学届を机に叩きつけた。
「書きません。あたし自身で決めたことなので。」
「このままじゃ死ぬわよ!?」
「……。」
正直、そのことには少し抵抗があった。
いくら退学するのが嫌だからと言って、自分自身で決めたことだとは言え、やっぱり死ぬのは嫌だ…。