鉄の救世主(くろがねのメシア)
隕石落着から数日経った今も、火災が消火し切れない場所もある。

その現場で消防隊員に混じって活動する小川の姿があった。

陸自の散水車を利用して消火活動に従事する。

炎に焼かれてしまったのだろうか。

この被災地で使用し続けてきた革手袋は、既にボロボロになって穴が開いている。

彼の任務活動の過酷さが窺える。

そんな事は気にも留めず、小川は無言で活動し続ける。

無償の栄光なき英雄。

彼の背中には、そんな言葉が似合った。

< 105 / 109 >

この作品をシェア

pagetop