お猫様のお気に入り



−学校−


騒がしい教室を前に、立ち止まる。

ふーっ、と息を吐いて、教室の扉を開けた。


クラスメイト)「あっ、村越、おっはよー♪」


1人目に続いて、次々に挨拶をしてくるクラスメイト達に、明るく返事をする。


リョウ)「おはよう。」



極めて明るく、笑顔で。



ショウ)「綾輔、おっはよー♪」


自分の席につく。

まだ入学してから間もないため、出席番号で、席が決まっている。

村越という名字から、席が窓側寄りの真ん中の列の後ろから2番目 という席だ。


出席番号なので、真ん中の方の席になってしまうのは仕方がないことなのだが―――


せめて、窓側か、廊下側か、どちらかに寄りたい。



話しが逸れたけど、今話し掛けてきた、妙に馴れ馴れしい奴が、俺の後ろの席に座る望月 翔太郎《モチヅキ ショウタロウ》。


リョウ)「・・・おはよう、望月君。」


ショウ)「ちょーっと!!綾ちゃん、翔ちゃんでお願いします!!!」



なんなんだろう?
コイツ。



リョウ)「じゃあ、翔太郎って言うかわりに、綾輔止めて。」

リョウ)「なんだよ、それ!!!

それじゃ意味無いじゃん!

俺は、翔ちゃん。

お前は、綾ちゃん!」



リョウ)「じゃあ、せめてちゃん付け止めろ。」


ショウ)「よっし、綾輔!」



・・・1人で騒ぎだした翔太郎は放っておこう。




< 7 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop