お猫様のお気に入り
−学校−
騒がしい教室を前に、立ち止まる。
ふーっ、と息を吐いて、教室の扉を開けた。
クラスメイト)「あっ、村越、おっはよー♪」
1人目に続いて、次々に挨拶をしてくるクラスメイト達に、明るく返事をする。
リョウ)「おはよう。」
極めて明るく、笑顔で。
ショウ)「綾輔、おっはよー♪」
自分の席につく。
まだ入学してから間もないため、出席番号で、席が決まっている。
村越という名字から、席が窓側寄りの真ん中の列の後ろから2番目 という席だ。
出席番号なので、真ん中の方の席になってしまうのは仕方がないことなのだが―――
せめて、窓側か、廊下側か、どちらかに寄りたい。
話しが逸れたけど、今話し掛けてきた、妙に馴れ馴れしい奴が、俺の後ろの席に座る望月 翔太郎《モチヅキ ショウタロウ》。
リョウ)「・・・おはよう、望月君。」
ショウ)「ちょーっと!!綾ちゃん、翔ちゃんでお願いします!!!」
なんなんだろう?
コイツ。
リョウ)「じゃあ、翔太郎って言うかわりに、綾輔止めて。」
リョウ)「なんだよ、それ!!!
それじゃ意味無いじゃん!
俺は、翔ちゃん。
お前は、綾ちゃん!」
リョウ)「じゃあ、せめてちゃん付け止めろ。」
ショウ)「よっし、綾輔!」
・・・1人で騒ぎだした翔太郎は放っておこう。