男装美少女
お兄ちゃんの来ている服を見て思い出した。




「はっ、晴。制服、届けてもらってあるからっ。」




急いで着替えて学校に向かった。




1人でいくつもりだったのに、




「危ないからついてこいよ。」



「そうだよ。言う事は聞くべきだよ」





晴にはお姫様だっこ、お兄ちゃんは、落ち着く香りのブレザーをあたしにかけてくれた。





走る晴にしがみついていると、すごい振動を感じる。



軽く酔う。




でも(よくわからないけど)我慢するしかなさそうだ。





隠される意味がわからない。




それは、遅刻寸前だし走るのがトロイあたしが走るよりは早いと思うけど、ブレザーをかけるほどでもないんだけどな。





あたしは一回練習があるので、みんなよりも早く体育館に向かう。





遅刻寸前のあたしは、荷物を晴に任せて体育館に向かって走ろうと思ったけど、



「危ないから体育館まで連れていってやるよ」



突然頭の上から響いた声に驚いたのもあるが、なんでそんなことを知っているのかのほうがびっくりだ。



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