ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

3節 もう一度

「ふっ〜。」。


病室の前で駒野 知恵はため息をついた。

『奈月、怒ってるだろうな…。朝一って言ってたし…。』


朝一…、通常は面会時間ではない。
しかし、奈月の見舞いでとナースステーションで断りを入れると、簡単に通されるのだった。
それだけ看護師達も、奈月に気を使っている部分があるのだ。

しかし今は既に昼前になっていた。
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